【電気工事士法改正】学科試験の免除期間が拡大!【朗報】

2024年12月、電気工事士試験における重要な変更が発表されました。それは、学科試験の免除回数が「次回まで」から「次々回まで」に拡大されたことです。この変更により、合格者にとって技能試験の受験チャンスが増え、より柔軟に試験スケジュールを立てられるようになりました。

この記事では、この変更の詳細、免除拡大の背景や影響について詳しく解説します。

学科試験免除の従来ルール

これまでのルールでは、第一種・第二種電気工事士試験の学科試験に合格した場合、その学科試験の合格が有効となるのは「次回の電気工事士試験まで」でした。

次回の技能試験に落ちたり、試験申し込みをしなかった場合、次々回の電気工事士試験では学科試験から再受験する必要がありました。

新ルール:学科試験免除が次々回までに拡大

今回の変更により、第一種・第二種電気工事士の学科試験の合格が「次々回の電気工事士試験まで有効」となりました。これにより、学科試験合格後に、学科試験免除で技能試験を受験する機会が拡大されています。

この政令は2025年1月1日に施行され、2024年度の上期学科試験合格者から適用されます。

出所1:経済産業省「電気工事士法施行令の一部を改正する政令が閣議決定されました(R6)

出所2:一般社団法人 電気技術者試験センター「電気工事士試験(第一種、第二種)における学科試験免除対象試験の拡大について

変更の背景とメリット

変更の背景

経済産業省によると、今回の変更理由について下記のように記されています。

「受験機会の拡大を企図して、年1回の開催であった電気工事士試験について、第二種電気工事士試験は平成30年から、第一種電気工事士試験は令和6年から、それぞれ年2回実施することとしたところ、これにより上記の学科試験の受験が免除される期間が、約1年間から約半年間へとかえって短くなってしまったことから、これを是正するため、今般、学科試験の受験が免除される範囲を「次回の試験まで」から「次々回の試験まで」へと拡大することとしました。」

電気工事士試験の年2回実施化に伴い短縮された学科試験免除期間を是正するため、免除範囲を「次回の試験まで」から「次々回の試験まで」に拡大する措置が取られたということのようです。

そもそもなぜ電気工事士試験が年1回から年2回実施に変更されたかというと、人口減と有資格者の大量退職に伴い、建設業界における電気工事士が不足していることが挙げられます。詳しくはこちらの記事をご参考にいただければと思います。

受験者にとってのメリット

今回のルール変更は受験者にとっては朗報です。

学科試験合格後も、2回分の免除チャンスがあるため、もし技能試験に不合格だったり仕事の都合で受験できない場合でも、学科試験から勉強し直す必要なく技能試験対策に集中できます。

まとめ

今回の学科試験免除期間の拡大は、電気工事士資格を目指す受験者にとって非常に朗報です。有効期限が次回から次々回まで延長されたことで、技能試験対策に余裕が生まれ、計画的に学習を進められるようになりました。

この記事を参考に、免除期間の変更点を正しく理解し、効率的な受験計画を立てて電気工事士資格を取得しましょう!

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この記事を書いた人

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