第二種電気工事士の技能試験で、電線を間違えて短く切ってしまったり、被覆を剥きすぎてしまったらどうなるのか、不安に思ったことはありませんか?特に試験本番では緊張や焦りからミスが起こりやすく、リカバリができるのか気になるところです。
技能試験では、電線の寸法が評価基準の一つとなり、これを大きく外れると「欠陥」として判定されてしまうことがあります。では、具体的にどの程度の誤差が許容されるのでしょうか?
本記事では、電線の長さに関する規定や注意点について詳しく解説します。
電線の長さに関する規定
電線の寸法誤差はどの程度許されるのか?
結論から言えば、電線の長さが施工条件から短くなった場合でも、寸法の50%までの範囲であれば欠陥にはならないとされています。これは電気技術者試験センターが公開している「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」に明記されています。
具体的には、以下のように記されています。
- 寸法の相違
「2-2.寸法(器具にあっては中心からの寸法)が、配線図に示された寸法の50%以下のもの」
これを具体例で考えると、施工条件で「200mm」と指示されている場合、長さが「100mm」以上であれば欠陥にはならないということです。許容範囲がかなり広いため、よほど大きなミスをしなければ寸法で欠陥になることはまずないと思われます。
この基準を知っているだけで、試験中に多少のミスがあっても冷静に対処できるようになります。特に試験本番では、長さの測定や加工のミスがつきものですので、この基準を覚えておくことは非常に重要です。
試験本番での実体験:電線の寸法ミス
実は筆者自身も試験本番でミスをした経験があります。
No.11の課題で、白単線の被覆を剥きすぎてしまい、本来10mm剥くべきところを100mmも剥いてしまいました。この時は、電線長さの許容範囲についての知識がなく、「試験に落ちてしまうのではないか」と愕然としたのを覚えています。
しかし、許容範囲を超えない範囲で何とか施工を完了させた結果、最終的に合格することができました。この経験からも、多少の電線寸法のミスは問題なく扱われることがわかります。
電線寸法はおおよその長さでOK
こうしてみると、電線の長さはそこまで施工条件通り正確に切る必要はないことがわかります。技能試験で長さを正確に測ることに時間がかかっている人は、多少の誤差は問題ないと割り切って、正確な寸法の切り出しに時間をかけすぎないように注意しましょう。
このことを知っておくと、技能試験の時間短縮に繋がると思います。
まとめ
第二種電気工事士の技能試験では、電線の長さは施工条件の寸法の50%までは誤差が許容されます。この基準を理解することで、試験中に多少のミスがあっても冷静に対処できるようになります。試験本番では焦らず、必要な配線図や施工条件を正確に読み取り、慎重に作業を進めましょう。
この記事を参考に、試験の準備を万全に整え、合格を目指してください!応援しています。