この記事では、第二種電気工事士の試験から免許取得までに必要な費用を詳しく解説します。
第二種電気工事士は、電気設備工事の基本を担う資格であり、住宅や小規模施設での配線工事などを行うために必須です。取得すれば、仕事の幅が広がり、安定した需要が見込まれる魅力的な資格ですが、資格取得には一定の費用がかかります。
第二種電気工事士の免許取得までにかかる費用
結論から言うと、第二種電気工事士の資格取得には、受験手数料やテキスト費用、工具・練習部材、免許交付申請手数料を含めて約5万円程度の費用がかかると見ておいた方がよいでしょう。
それぞれにかかる費用を詳しく解説していきます。
受験手数料
第二種電気工事士の試験は、年2回実施しており、受験手数料はインターネット申し込みで9,300円(非課税)となっています。
受験料は、一般財団法人電気技術者試験センターに支払いします。
学科試験対策のテキストと問題集
学科試験対策のおすすめのテキストは「ぜんぶ絵で見て覚える 第2種電気工事士筆記試験すい〜っと合格」です。
図が多くて解説がわかりやすく、カテゴリごとの問題集と数年分の過去問も付属されているので、他に問題集を購入することなくこれ1冊で十分でした。
ちなみに筆者は通勤時間に勉強したかったので持ち運びに便利な電子書籍で購入しました。試験対策テキストは約2,200円で購入できます。
技能試験用の工具一式と練習部材(1回分)
技能試験の練習には、実際に使用する工具や材料を準備する必要があります。
工具は練習だけでなく、試験会場に持参する必要があるので必ず揃えなくてはいけません。
筆者が購入したのは、ホーザン(HOZAN) の電気工事士技能試験工具セットと技能試験 練習用部材(1回分)です。
第二種電気工事士の技能試験に特化したスターターセットになっているので、これだけあれば必要十分です。
付属の試験対策ハンドブックには、候補問題13種類の複線図の書き方と配線のポイントが記載されており、こちらも重宝しました。
練習用部材は1回分でも配線の使い回しなどすれば2回ほどは練習できます。まずは1回分の部材で練習してみて、もう少し練習したければ配線やリングスリーブなどの使い捨て部材だけホームセンターなどで追加で購入するのが良いいと思います。
工具と練習部材セットで約33,000円で購入できます。
免許申請にかかる費用
試験に合格した後は、正式に免許を取得するための申請が必要です。申請は住民登録されている都道府県の申請窓口で行います。
免許交付申請手数料5,300円(非課税)が必要です。
また、申請時に住民票、顔写真、返信用封筒が必要になりますので、それらの諸経費もかかります。
試験から免許取得までの費用まとめ
第二種電気工事士の試験から免許取得までにかかる費用を合計すると約5万円になります。
必要な費用の一覧は下記になります。
項目 | 費用の目安 |
受験手数料 | 9,300円 |
試験対策テキスト | 約2,200円 |
工具一式・練習用部材(1回分) | 約33,000円 |
免許交付申請手数料 | 5,300円 |
その他(住民票、顔写真、返信用封筒など) | 約600円 |
合計 | 約50,400円 |
資格取得後のメリット
ここまで見てきた通り、第二種電気工事士の資格取得にはそれなりの費用がかかりますが、電気工事士の登竜門でもあるこの資格を取得するメリットは多くあります。
電気工事は電気工事士の独占業務であり、電気工事士の資格がないと施工することができません。試験自体はそれほど難易度の高いものではなく、手に職をつけるための国家資格としては非常にコスパの良い資格と言えると思います。
キャリアアップと収入アップ
第二種電気工事士資格を取得すると、一般家庭や小規模施設の電気設備工事ができるようになります。この資格は、電気工事の分野で就職や転職を有利に進める際の強力な武器となります。
また、多くの企業では資格手当が支給されるため、収入の向上も期待できます。
独立や起業が可能
第二種電気工事士は、将来的に独立して電気工事業を始めるための基礎資格となります。小規模の修理から設備設置工事まで幅広く対応できるため、自分のペースで仕事を進められる自由な働き方が可能です。
生活の中で活かせる実用性
資格取得に伴い、電気の仕組みや配線方法などの知識とスキルが身につきます。これにより、自宅や知人の簡単な電気工事や修理を安全かつ正確に行うことができ、日常生活でも役立てられます。
まとめ
第二種電気工事士の資格取得には、受験手数料やテキスト費用、工具・練習部材、免許交付申請手数料を含めて約5万円程度の費用がかかります。
特に技能試験の工具や練習用部材にかかる費用が大きいため、しっかりと予算を立てることが重要です。
ただし、資格を取得することで得られるメリットは費用以上に大きく、安定したキャリアの広がりが期待できます。
今回紹介した費用感を参考に、計画的に準備を進め、第二種電気工事士資格取得に挑戦してみてください!